3月19日の礼拝は、『ヨセフの見た夢』というタイトルで高尾牧師より
メッセージを取り次いでいただきました。旧約聖書、創世記37章1節~11節。
ヤコブは、12人の息子の中で、11番目のヨセフを特別に愛しました。ヨセフ
だけが袖付きの長服を着せてもらい、ほかの兄弟が汗水流して働いていても、
遊んで過ごしていました。そのため、ヨセフは、甘やかされた、無神経な
人間に育ちました。
兄たちの悪い噂を父親に告げ口したり、自分の見た夢を言いふらし、兄たちが
どう思うか、全く考えませんでした。ヨセフにとって、長服は父親の愛のしるし
でしたが、その偏った愛によって、自分が特別な息子だと錯覚したのです。
他の兄たちと比べることによって、自分のアイデンティティを見出そうとした
のです。
ヨセフの見た夢は、畑で兄たちの束が自分の束にお辞儀をした、というものと、
太陽と月と11の星がヨセフを伏し拝んだというものでした。夢は、神様が
ご自身の御旨を示されるものでした。しかし、その内容は兄たちにっとっては
腹立たしいもので、ヨセフは彼らの妬みと怒りによってエジプト商人へ売り
とばされてしまいます。しかし、後に、大飢饉で食べ物がなくなった時、エジプト
で大臣になったヨセフのもとに、兄たちが穀物を求めてひれ伏す、、という形で
その夢は実現しました。
一見、どうしてこんなことが・・・と思うようなことがあっても、神様の
ご計画の中には、神様の愛と善意が満ちています。神様は、私たちの人生も
導いてくださる方です。「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく
知っているからだ。主の御告げ。それはわざわいではなくて、平安を与える計画
であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」エレミヤ29:11