本日の礼拝は『イエスのまなざし』というタイトルで高尾牧師よりメッセージを
取り次いでいただきました。新約聖書マルコの福音書12章35節~44節。
イエス様は「律法学者たちには気をつけなさい。」と言われました。律法学者は
神様を覚えて熱心に律法を学んでいましたが、長い衣で歩き回っては、自分の
権威を主張したり、広場であいさつされるなど人から敬われることを求めたり、
会堂や宴会では上席に座って、ほかの人より上の地位にいようとしていました。
また、弱い立場の人を自分のために利用したり、長い祈りは人に見せるために
していました。
神様への信仰、信頼という神様との縦の関係が強まると、隣人を愛するという
横の関係へとつながっていきます。しかし、律法学者は神様を愛するところから
少しずつずれて、神様との関係が深まるより、人から立派だと思われることを求め、
自分の信仰、自分の正しさ、自分の強さ、自分の名誉が認められるようになって
いたのです。人からの評価で自分の価値を見出そうとしていたのです。
一方、貧しいやもめは、レプタ銅貨2枚(とても少ない額)を献金箱に入れ
ました。彼女は、神様が自分を愛しておられるという安心感を得ていました。
だから、人の目ではなく、ただ神様に感謝と信頼の思いをもって、生活費の全部、
自分そのものをささげたのです。イエス様は彼女の献身、神様への信頼を見て
おられました。
どのようにしたら、神様からの安心感を得られるでしょうか。それは、自分に
とってイエス様がどのようなお方か確かめる必要があります。もしイエス様を
自分の願いを叶えてくれる神だとイメージしているなら、がっかりするかも
しれません。イエス様は、私たちの想像を超えて、罪びとを愛し、罪びとの
ためにご自分のすべて、命までも捨ててくださったお方です。人の目ではなく、
このイエス様のまなざしを覚えましょう。