本日のメッセージは、『主イエス・キリストの恵み』というタイトルで野沢
宣教師よりメッセージを取り次いでいただきました。新約聖書Ⅱコリント13:13。
今日の聖書箇所は、いつも礼拝の最後で聞いているおなじみのことばです。
コリントの町の教会に宛てて書いた手紙を、パウロはこの祈りのことばで締めくく
っています。コリントの教会は、もともとパウロと仲間たちがイエス様のことを
伝えて誕生した教会です。新約聖書「使徒の働き」18章に書いてある通りです。
コリントの町は今のギリシャの国にありました。商業や貿易で栄えていた町でした
が、偶像にあふれ、本当の神様を離れた人々の生活は乱れていました。そうした影響
を受けて、コリントの教会では、色々な問題を抱えていました。教会の中で分裂が
あったり、仲たがいもありました。パウロが教えたことをよく理解できていなか
ったり、それどころかパウロを悪く言う人たちも出てきていました。
パウロはこの手紙の中で、問題のひとつひとつを取り上げて、説明し、誤解を解き、
批判に応えています。そして、手紙の最後で、挨拶と共に、「主イエス・キリストの
恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたすべてとともにありますように。」
と祈っています。
これは、コリントの教会のクリスチャンたちが忘れていたことでした。「恵み」は、
神様が私たちに良くしてくださったすべてのことも意味しますが、特には、罪の中に
死んでいた私たちをイエス様によって救ってくださった恵みです。イエス様が私たち
のために死んでくださったことにより、私たちは神様の愛を知ることができました。
イエス様を信じる人たちの心に住んでおられる聖霊は、励まし、助け、正しい方向に
導いておられます。その聖霊の働きによって、教会の中の問題が解決して皆がひとつ
となるようにと、パウロの願いが込められているのです。
讃美歌524番
讃美歌352番